達人出版会日記

ITエンジニア向けの技術系電子書籍の制作と販売を行う達人出版会のブログです。

課金と契約モデルについて・その1

id:yomoyomoさんとかid:babieさんに言及してもらって、若干緊張しているのですが、id:babieさんの指摘はするどいのでその辺りについて書いておきます。とはいえ、前提部分で本題までにはいけないかも。

基本的に、達人出版会で考えているのは、以下のようなモデルです。

  1. 販売したい著者が達人出版会にコンテンツを送る&契約する
  2. 購入したい読者が達人出版会に料金を支払う
  3. 達人出版会から著者に販売された分の利益の50%を著者に支払う。

まず、2.の時点での購入には、paypalでの決済を想定しています。たぶん任意団体ではこれしか使えないような気がするので。WebMoneyとかも可能かもしれませんが(未調査)。

そして3.ですが、著者への支払いは四半期に1回、みたいな感じを想定していますが、うまくいけば(paypalAPI経由で支払いに成功すれば)毎月程度の頻度での送金も可能かもしれません。でも決済手数料が馬鹿にならないなあ、とも。

50%なのは、何よりわかりやすいからです。たとえば30%だと、「なぜ(40%や25%ではなく)30%なのか」と聞きたくなるのが人情です。そこで原価計算することも可能ですが、これを原価の話にするのはいいことないでしょう。ですが、ここで「折半にします」と言えば、とてもわかりやすいです。その是非はともかく。

また、達人出版会がやりたいことは、別にここで我々が短期的な収益を上げることではなく、ビジネスモデル、エコシステムを作ることだと考えています。30%でもやっていけるからとして始めてしまうと、悪い意味で価格破壊が起きてしまって、将来に禍根を残すことになりかねないと思います。

そもそも達人出版会が提供したいものは、個々のコンテンツではなく、版の更新管理を含めて、全体として高品質なコンテンツを低コストで生み出すためのシステムです。単にコンテンツを売りたいだけなら、もうすでにシェアウェアな方法や情報商材的な方法で販売できるはずです。そうしていただいた方がいいでしょう。そこに焦点があるわけではありません。システム開発のための余力を残しておくために、金額設定を下げることは考えていません。

同じ意味で、コンテンツの最低料金もちょっと高めに設定したいと思います。たとえCCなコンテンツでも、100円では売りません。それならいっそ無料で配布する仕組みを考えるべきではないかと思います。

(以下、続きます)