Sony Readerで明朝やゴシックの表示を試してみました
先日の画面を見れば分かりますが、ソニーリーダーのEPUB画面の日本語は、みんなゴシックのフォントで表示されます。しかも、あんまりきれいじゃない。これはうれしくないですね。そこで、自分でフォントを用意して表示させる実験です。
※念のため注意:以下は、ソニーリーダーに何かしら悪影響を及ぼす恐れがあります。ご自身の責任でお試しください。
基本的なやり方は、佐藤直樹さんの「青空文庫 (XHTML) -> ePub変換」のページに書いてあるので、その通りにやればいいはずです。今回は、IPAexフォントで試してみました。
- IPAフォントのダウンロードページを開き、「同意」ボタンを押して2書体パックをダウンロードする。
- ダウンロードしたzipファイルを展開する。中に「ipaexg.ttf」「ipaexm.ttf」という2つのファイルがあることを確認する。
- ソニーリーダーをUSB接続し、「READER」の直下に「fonts」というディレクトリを作る。
- 「fonts」ディレクトリに、「ipaexg.ttf」「ipaexm.ttf」をそれぞれコピーする。
Mac OS Xの場合、下記のような状態になります。
これでフォントがコピーされましたが、これだけでは追加したフォントを読んでくれません。そのため、EPUBファイルを無理やり修正する必要があります。以下はEPUBファイルを展開したり作成したりする方法を知っている方向けの手順になります。
ここでは、上記ページのbookmarkletを使ってダウンロードした青空文庫EPUBファイルをいじります。
1) EPUBファイルを展開します。zipコマンドを使ってもいいですが、私はepzipのepunzipを使いました。
2) 展開したディレクトリ内にある、OEBPS/default.css ファイルの冒頭、font-faceの指定を下記のように修正します。
@font-face { font-family: "ipagpmona"; src: url(res:///Data/fonts/ipaexm.ttf); }
font-face名がモナーっぽいままになっていますが、気にしないことにします。
3) EPUBファイルを再度作り直します。
ここまでご自身でやられた方、おつかれさまでした。これで好きなフォントで読めるようになりました。
結果は以下のようになります。まずは明朝体。
明朝になってますねえ。
続いてゴシック体です。
ソニーリーダー標準のものよりはきれいな気がします。
なお、動きが怪しくなったら一度リセットした方がいいかもしれません。私が試してみたところでは、反応が遅くなり、固まってしまうことがありました。ううむ。