達人出版会日記

ITエンジニア向けの技術系電子書籍の制作と販売を行う達人出版会のブログです。

『徹底解剖「G1GC」 アルゴリズム編』β版を公開しました&とっても売れています!

長らくお待たせいたしましたが、@nari3こと中村成洋さんによる、『徹底解剖「G1GC」 アルゴリズム編』のβ版発売を開始しました。

著者のnariさんのサイトにも、関連したエントリがあるので合わせてお読みください。

nariさんの日記にも触れられていますが、この本は600円に設定してあります。もともと実装編と合わせて1000円で想定していたものが、半分になったので、500円か600円くらいで……ということから600円になったのですが、確かにこれ一冊だけで1000円にしても良かったかもしれない、という気持ちもないわけではありませんでした。

が、実際にフタを開けてみると、これまで販売してきた中でもよく売れている『はじめる! Cucumber』『はじめる! Rails3(1)』と比べても、見劣りしないどころか今までで一番の売れ行きの良さになりました。初日に100冊以上売れたのはこの本が初めてです。

GCアルゴリズム」という、深くてニッチな分野にも関わらず圧倒的な売れ行きになったのは、「600円だから」という値段の影響も大きかったようです。実際、Twitterでもそのようなコメントを少なからず見かけました。

もちろん、数が出るからといって、闇雲に値段を下げるのは良くないと思っているのですが、例えば著者さんへの支払いについても、1000円で100冊しか売れないよりは600円で200冊売れた方がより多く支払えることになります(弊社は今のところ著者印税率は一律46%です)。それに加えて、より多くの人に読んでもらえる、というのは、やはりうれしいことです。

そうかといって、では今後出す本も全部600円にするのかと言われれば、やはり迷ってしまうのも確かです。

ビジネスに関する書籍などでは、価格設定の難しさについて書かれているものがありますが、実に難しいものだなあとあらためて思いました。