達人出版会日記

ITエンジニア向けの技術系電子書籍の制作と販売を行う達人出版会のブログです。

『アプリケーションをつくる英語』、『ケヴィン・ケリー著作選集 2』のβ版を公開しました!



アプリケーションをつくる英語
(西野竜太郎著 達人出版会発行 PDF/EPUB



ケヴィン・ケリー著作選集 2
(ケヴィン・ケリー著、堺屋七左衛門訳 達人出版会発行 PDF/EPUB


新刊を2冊刊行しました。

まず一冊目、『アプリケーションをつくる英語』ですが、こちらは翻訳者の西野竜太郎さんに書いていただいた、アプリケーションを英語化するための、技術面ではなく言語面での本になります(技術面もちょっとだけ触れています)。

WebサービスiPhoneAndroidのおかげで、海外に向けてアプリケーションを開発することもめずらしくなくなりつつあります。また、技術的な面でも、I18N/L10Nフレームワークは、ひところに比べるとだいぶ身近になりつつあります。道具立てが揃ってきたというか、むしろ出したいという要望があった時にはそれを断る理由が難しい、という(ある意味辛い)状況になってきました。

とはいえ、普通の英語の学習書ではなかなかそのようなことを教えてくれません。また、例えば海外のサイトやオープンソースのアプリを研究するにも、手間がかかりすぎて大変です。

本書は、そのような読者の方向けに、英語でアプリを提供する上で必要になる英語に特化された本です。

とりわけ、アプリの英語で重要になるのはメッセージやUIです。アイコンで逃げるという方法もある程度はありますが、言うまでもなく限界があります。そんなメッセージ・UIに固有の表現について、細かく説明と用例がなされています。

もっとも、実際に提供するとなると、サポートをどうするとか宣伝をどうするとかという話も出てくるわけですが、何はともあれアプリ自体が英語化されていないと話が始まりません。本書を読んで、どんどん日本から世界へ向けてアプリケーションが開発されるとうれしいです(著者の西野さんもそうおっしゃられていました)。


さてもう一冊、『ケヴィン・ケリー著作選集 2』の方は、先日刊行した『同著作選集 1』の続きとなる2巻目です。好評だった『1』に続いて『2』を出せて大変うれしいです。堺屋さんと、序文を書いていただいた(Wikiばななどでお世話になってる)shinoさんに感謝。

前回同様、原文も翻訳もCreative CommonsのCC BY-NC-SAで提供されているので、無料でダウンロードできます(アカウント登録も不要でダウンロードできるリンクも用意してあります)。

内容についても、『技術は無料になりたがる』『グーグル方式の科学』『ジリオニクス―超大量の世界―』などのトピックも面白いですし、地味ながら『保管とは移動すること』も大変よく分かるというか、未来の手間についても身に沁みる味わい深い1編だと思います。ページ数は多くはないですが、読み応えは十分あるのではないでしょうか。ぜひどうぞ。



アプリケーションをつくる英語
(西野竜太郎著 達人出版会発行 PDF/EPUB



ケヴィン・ケリー著作選集 2
(ケヴィン・ケリー著、堺屋七左衛門訳 達人出版会発行 PDF/EPUB