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達人出版会日記

ITエンジニア向けの技術系電子書籍の制作と販売を行う達人出版会のブログです。

Michael Weinberg, yomoyomo(翻訳)『3Dプリンティングと著作権を考える』β版も販売開始しました!

さてもう1冊の新刊がこちらです。

こちらについての翻訳の経緯は「本書について」で触れてみているのですが(「サンプル」のページで読めます)、カレントアウェアネス・ポータルの『3Dプリンタと著作権の関係は? Public Knowledgeが白書を刊行』の記事等で紹介されていた、『What's the Deal with Copyright and 3D Printing?』というページの翻訳が読みたかったのでyomoyomoさんに翻訳を依頼したのでした。こういう形で日本語で読めるようになるなんて、電子書籍は便利ですね!

内容は、3Dプリンタが広まることにより、今までは見過ごされていたり、気に留めることもなかった「著作権」の問題を改めて考え直しつつ、どうすればよいかはっきりしない部分については権利がガチガチになりすぎないように、コミュニティを適切に運営しつつ、最終的には議会と法廷も巻き込んで「あるべき姿」を作っていくべき、といったような趣旨になっています。そのために、知的所有権について現在どうなっているか、これまでの事例や判例がどうなっていて、それを適用するとどういう問題はどういう解決になるのか、といったことを論じています。

中でも本書の重要なポイントとしては、まず3Dスキャナで作られるデータや3Dプリンタで作られるもののうち、その知的所有権は必ずしも著作権の対象になるとは限らない、というところでしょうか。当たり前と言えば当たり前なのですが、ソフトウェア寄りの人の場合はなんでもかんでも著作権で考えたがちになる傾向がありそうで、そういう人には「自分で考えたり作ったりしたものが著作権で保護される対象にならない」と言われるとちょっとした驚きを感じます。

いずれにしても、こういった知的所有権については、様々な面で問題を起こすことになりそうで、ぜひとも考えておきたいところではないでしょうか。興味のある方はぜひどうぞ。