深沢 千尋『文字コード「超」研究 改訂第2版』、林 和孝『Raspberry Piで遊ぼう!』(ラトルズ)を販売開始しました!
ラトルズさんの書籍を2冊販売開始いたしました。
深沢千尋『文字コード「超」研究 改訂第2版』は、よく読まれていた『文字コード「超」研究』の改訂版です。
『文字コード「超」研究』は、文字コードに対するアプローチ方針として、冒頭まえがきに「原理主義」「実験主義」「Perl主義」「実際主義」とうたわれていますが、この「実験主義」(とその手段としての「Perl主義」)が徹底しているのです(特に前半)。こまめにPerlでコードを書いてその挙動を確認しながら進んでいき、途中で文字コードの本なのかPerlの本なのか分からなくなるくらいの丁寧さでその「実験」に励んでいるのでした。
また実験以外の説明についても充実しており、文字コードの本なのにバイナリデータの説明も詳しく(画像ファイルや音声ファイルの説明なども行い、その対照的なファイルである「テキストファイル」との違いを説明する)、その一方でISO 2022のエスケープシーケンスの話やJIS X 0213やISO-2022-JP-2(!)の話も入っているという、てんこ盛りの一冊になっています。
文字コードの解説書はたくさん出ていますが、なんというか、これだけの分量がありながらベタな説明に徹している本書は「類書があまりない」(改訂第2版のあとがきより)というのもうなづけます。文字コードの理解を深めたい人にはおすすめの一冊です。
もう一冊の『Raspberry Piで遊ぼう!』は、最近流行のRaspberry Piに関する入門書です。
Raspberry Piは本書でも「35ドルのパソコン」と紹介されている通り、ディスプレイやキーボード・マウスが接続できて、Linuxが動く低価格ボードです。その価格と大きさ、またちょっとしたIOが用意されているところから、小規模サーバからフィジカルコンピューティングまで、様々な用途で使うことができます。
本書ではそのRaspberry Piについて、簡単な導入の仕方から、Raspberry Piならではの機能を活かした使い方まで、幅広く紹介されています。具体的には、以下のようなことが紹介されています。
- 日本語デスクトップ環境の構築
- 音声・動画の再生方法とDLNAサーバの構築
- AirPlay再生
- 無線LAN・HDD・Webカメラとの接続
- LEDの点灯・調光
- サーボモータ・I2Cでの温度センサ・キャラクタLCDの制御
- スマートフォンからのラジコンカー制御
というわけで、いろいろRaspberry Piを使いこなしたい方にはオススメできそうな一冊になっています。ぜひどうぞ。