yomoyomo著『情報共有の未来』を公開しました!
先日から近刊予告をしておりました、yomoyomoさんの『情報共有の未来』β版を公開しました。
『情報共有の未来』
(yomoyomo著 達人出版会発行 PDF/EPUB)
サイトの紹介文にもある通り、WIRED VISIONで連載されていたyomoyomoさんの「情報共有の未来」をまとめたものです。連載そのものは今でもアーカイブサイト内に残っているのですが、ほとんどすべてのエントリに対してyomoyomoさんがこまめにあとがきを書かれているので、それだけでもお得な感じです。
本書で扱われる題材は、多岐に渡ります。クリエイティブ・コモンズとオンライン出版や動画共有サイト、ウィキペディアとWikiscanner、Web 2.0、Wiki Wayとパターン・ランゲージ、「文化系トークラジオ Life」とポッドキャスト、アーロン・シュワルツ、MIAU、itojunさん、偽スティーブ・ジョブズ、ブルース・シュナイアー……これだけの手広い話題に対し、個人が定点観測的に書いた記事が読めるのは、正直ちょっと他ではありえないだろうと思ってしまいます。しかも、値段には反比例して相当なボリュームになりました。読み返してリンクのチェックなどを行ったり「あとがき」を書かれたyomoyomoさんは相当な労力をかけられたのではないかと思います。どうもありがとうございました!
さて、『ケヴィン・ケリー著作選集 1』で序文をつけたのが個人的に気に入っているので、今回も序文をつけようとは思っていたのですが、人選には悩みました。何度か読み返して、ふと江渡浩一郎さんのWikiに関する論文の話が何度か出てくるのに気がつき、この本のテーマについて、yomoyomoさんとはちょっと重なりつつも異なる視点から書いていただける方なら江渡さんしかいないだろうと思えてきたので、お願いしたところ快諾いただけました。江渡さんにはお忙しいところ何度も推敲していただいてありがとうございました。いつ出せるのかとどきどきしながら待っていましたが、何とか年内に間に合ってよかったです。