達人出版会日記

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『ソフトウェア・グローバリゼーション入門』刊行記念イベントのご案内

g11n.connpass.com

少し刊行から時間がたってしまっていますが、西野竜太郎『ソフトウェア・グローバリゼーション入門  I18NL10Nを理解する』の刊行記念イベント、『pixivアプリに学ぶG11N(グローバリゼーション)の実際』を9/12に開催いたします。

本書はタイトルの通り、世界中で利用できるソフトウェアを開発するためのソフトウェア・グローバリゼーション(G11N)に関する書籍です。現代的なG11Nは国際化(Internationalization, I18N)と地域化(Localization, L10N)から成り立つものですが、一般的にも個別の言語・開発環境のI18N/L10Nに関する書籍のみ流通している状況です。日本でよく知られている清兼義弘・末広陽一『国際化プログラミング―I18Nハンドブック』(共立出版)や風間一洋『国際化と日本語処理―CAFE BABE Javaプログラミング・ノート』(アスキー )がありますが、どちらも刊行から20年近くたっており、現在の開発環境に沿った書籍が欲しいということで刊行しました。

また、本書の特徴は翻訳者から書かれているのも特徴です。著者の西野さんは長年ソフトウェアのグローバリゼーションに翻訳者として携わってきた経験があり、最近合同会社グローバリゼーションデザイン研究所を設立されています。ソフトウェア開発者が書かれたものとは違った視点からのグローバリゼーションが垣間見れます。 なお、西野さんは個人でソフトウェアの開発も行っており、サンプルのG11N対応のWebアプリケーションも著者が制作したものです。

一方で、実際の開発現場としては、十分なG11Nの開発方針や体制ができてから開発するのではなく、まずは需要ありきで、手探りのまま開発が始まるケースも多いかと思います。そのような開発現場の知見と、翻訳者の知見をすり合わせて、よりグローバリゼーションに対する理解を深めたい、という目的で、今回イベントを開催することになりました。

今回のイベントでは、西野さんに加えてピクシブ株式会社の三津山雅規さんにご登壇いただきます。三津山さんはpixivのスマートフォンアプリの開発を統括されており、pixivアプリがどのようなG11Nに取り組まれてきたかについて、お話しいただく予定です。西野さんと三津山さんのお話をうかがうことで、現在G11Nに携わっている方、これからG11Nに取り組みたい方の参考になるかと思います。

まだお席には余裕がありますので、グローバリゼーションに興味のある方はぜひご参加いただければありがたいです。よろしくお願いいたします。

g11n.connpass.com