『メタプログラミング.NET』と『実践Vim』を販売開始しました!
アスキー・メディアワークスさんの新着2冊のご紹介です。
『メタプログラミング.NET』は、似たタイトルで同じくアスキー・メディアワークスさんから出ている『メタプログラミングRuby』と似た内容かな……と
思わせますが、かなり内容が違っています。それは「内容紹介」の引用によれば、.NETではそれほどメタプログラミングしやすいわけでも、普段から多用されているというわけでもないというところが大きな違いのようで、『メタプログラミングRuby』ほど気軽な書き方にはなっていません。が、Reflection API、T4エンジン、CodeDomやLinq式を応用したコード生成など、.NETでメタプログラミングをするための道具だてはいろいろと揃っており、また将来的にもパーサやコンパイラが扱えるようになるProject Roslynなどもあるなど、.NETでもメタプログラミングがやりたい! という人向けには有益な一冊になっているようです。
もう一冊、『実践Vim』は販売日以前から話題になっていた一冊で、『Practical Vim』というタイトルの通り、実践的な内容になっています。
中級者以上を対象としたエディタの本の書き方はいろいろあって、例えばカスタマイズのやり方や拡張機能の使い方を紹介したり、拡張機能の作り方を紹介したりするタイプのものも多い印象があります。が、本書のポリシーとしては、そういった便利機能を紹介するよりも、まずはVimの基本の機能を駆使するための考え方と使い方を徹底的に訓練することが重要、というように見受けられます。実際、本書の第5部、3/4くらいまでは基本機能の使いこなしに割かれていて、外部ツールとの連携や自動補完などは最後の第6章のみになっています(途中でもポインタは示されてます)。
そう意味では、『Unixという考え方』に似ていて、あのような「考え方」を伝えるために実際にVimを操作させる本、という印象です。
とりあえずVimは触ったことがあるけどちゃんと使ってないとか、もっとVimを極めたい方にはお勧めできると思います。ぜひどうぞ。
ちなみに、本書のPDFは作り方が凝っていて、
こんな風になっているところがあり、この「:h option-list」の右側にあるiの丸印みたいな記号をクリックすると、
こんな感じで http://vimdoc.sourceforge.net/ と http://vim-jp.org/ のリファレンスにそれぞれジャンプするようになってます。便利ですね! (たぶんアスキー・メディアワークスさんなのでEWBで頑張ったんだと思います)