折戸孝行『Qt QuickではじめるクロスプラットフォームUIプログラミング』を販売開始しました!
お盆の時期ではありますが、アスキー・メディアワークスさんの新刊、『Qt QuickではじめるクロスプラットフォームUIプログラミング』を販売開始しております。
Qtといえば20世紀からある歴史の長いGUIツールキットですが、Qt Quickはその上にQMLというCSSとJavaScriptを足して2で割ったようなGUI記述言語を使ってクロスプラットフォームなGUIアプリケーションを構築できるという、Webアプリケーションを作ってる人にはたいへん親しみやすい環境になっております。とはいえ、JSでもりもり書くというよりは、基本的には機能記述にはC++を使いつつ、UIの記述用にはJavaScriptも使える、といったような使い分けが期待されているそうです。
本書はそんなQt Quickについての書籍としてはおそらく日本で初めてのものです。本書では、開発環境の準備から、Qt Quickの基本的な説明、実践編としては音楽や動画のプレーヤーと画像アプリのビューアを作ったり、C++への拡張対応や多言語対応、ドラッグ&ドロップにWebViewといった応用や、アプリケーションの配布方法なども書かれています。なお、モバイル環境としてはQt QuickはAndroidとiOSへの対応が進められていて、Androidアプリの開発方法も第8章で簡単に触れられています。
そんなわけで、クロスプラットフォームなGUIアプリを作りたい方にはぜひどうぞ。
ちなみに「Qt Quick」は「キュートクイック」と読むんだそうです。ついうっかり「キューティー」と呼びたくなってしまってすみません……。